「ファンフレンズ」ファシリテーター養成講座受講者募集!!

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「フレンズ」ファシリテーター養成講座

オーストラリア、クイーンズランド州政府東京事務所後援

この度、QLD州政府東京事務所にてファンフレンズファシリテーター養成講座を開催させていただきます。ファンフレンズプログラムは幼児と低学年児童のレジリエンスを育てる教育心理的プログラムです。「フレンズ」プログラムは世界保健機構(WHO)によって効果的な子ども支援プログラムとして認定されています(2004年WHOレポート)。フレンズアプローチについては別紙をご参照ください。

子ども支援研究で世界的に有名なポーラ・バレット博士(オーストラリア、クイーンズランド大学教授)の指導を受けたトレーナーが講座を担当し、プログラムを日本語で実践する資格が取得できます。ファシリテーター認定資格取得後には研修やメンター制度で実践支援を受けられます。子ども支援に関心のある皆さまにご参加くださいますようお願い申し上げます。

ファシリテーター養成講座案内 (Pathways Facilitator20110723.pdf.pdf 235KB)

開催日

開催日程などについては こちら からお問い合わせください。

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フォローアップ実習研修会(後日)

フォローアップ研修では、各セッションをロールプレイ形式で練習し実践力を養います。前向きな強化(望ましい行動を励ましその定着を促す)、具体的フィードバック、共感など、プログラム運営に必要なスキルも体験型学習で学びます。

子どものレジリエンスを育てるプログラム

パスウェイズジャパン代表 松本有貴(心理学博士)

「レジリエンス」とは、困難な状況、不幸事、災難に出会った時に、困難を跳ね返す力、回復力、逆境に適応する力です。ストレス状況において社会的に、つまり学業でも仕事面でも、力を伸ばしていく元になるといわれています(Henderson & Milstein, 1996)。発達心理学では、「子どもたちに備わる能力で、不利な条件を体験した後自動的に回復し正常な発達過程に戻せる力(Sigelman, 1999)」と説明されています。

「レジリエンス」のある子どもは、周りの人から前向きに注目され扱われる、自分の経験を建設的にとらえる、友人や周りの大人に前向きに接する、社会的責任感がある、人の感情に気を配り共感する、ユーモアがある、自己肯定感が高い、問題解決能力がある、楽観的であるなどの特徴があり、これらは生まれつきの固定したものではなく、変化し育てることのできる力だといわれています(Harvey & Delfabbro, 2004)。
フレンズアプローチとは、子どもの不安支援の過程でレジリエンスを育てるものです。子どもたちはいろいろなものに不安を抱きます。ある研究によると2-14歳の90%に当たる子どもは少なくとも一つ怖いもの、不安になる対象があるそうです。欧米のデーターでは子どもの発達にそって次のような対象を挙げています。

子どもの発達に関係して見られる不安

7-12ヵ月知らない人、突然不意に現れる漠然としたもの
1歳保護者から離れること、トイレ、知らない人
2歳親しい人から離れること、大きな音、暗い部屋、動物、環境の変化
3-4歳親しい人と離れること、暗闇、動物、物音
5歳悪い人、動物、暗闇、親しい人と離れること、身体的危害
6歳超自然的存在、身体的危害、雷と稲光、暗闇、一人でいる・寝ること
7-8歳超自然的存在、暗闇、惨事や災害、けが
9-12歳試験、学校行事、けが、外見、雷と稲光、死、暗闇

子どもの発達段階に一般的にみられる不安はたいてい成長と共に乗り越えていくでしょう。しかし、不安な気持ち・感情が長引きその程度が大きくなって生活(睡眠、学校生活、社会生活など)に影響するなら、何らかの対応が必要になります。

子どものストレスについても理解が必要です。私たちはストレスの大きい社会生活を送っています。ある程度のストレスは活動に役立つこともありますが、ストレスレベルが高くなると生活に良い影響を与えないでしょう。環境の急激な変化、学校・家庭内のストレス、親のストレスなどが子どものストレスに関わっています。子ども、特に幼児はストレスのある状況では、恐れ、不安、失望感、孤立感、怒りなどいろいろな感情のシャワーを浴びるような経験をするそうです。ストレスを体験する子どもの症状はいろいろです。泣く、ぐずる、怒る、攻撃的になる、眠りにくい、夢でうなされる、一人でいるのを怖がる、引き込もる、赤ちゃん返りのような振る舞い、また落ち着きがない、悲しがるなどの症状、さらに吐き気、頭痛、腹痛、発熱などの病状を示します。

不安な感情は、何らかのストレス、落ち込み、怒りなどと関連していると理解できます。不安な気持ちや怒り、落ち込みなどの自分の感情に気付きどう対応できるのかを知っていれば生活が楽になります。そして感情が前向きで安定しているなら生活は豊かになるでしょう。

不安やうつに効果がある治療法に認知行動療法があります。どんな考えが不安な気持ちを起こさせるのか、その感情がどういう行動に結びつくのかなど認知と行動の関係を自分の体験の中で探り出し、認知を換えることで行動を変容させる療法です。子ども支援の認知行動療法では、子どもは一連のスキルを順序よく習い練習します。不安な考えや行動を換える方法と緊張感を緩和する方法、社会的スキルや感情コントロールを学べば、不安な気持ちや落ち込みに自分で対応することができるようになります。

フレンズプログラムは、ポーラ・バレット博士(オーストラリア、クイーンズランド大学教授)によって開発され研究されている子ども支援プログラムで、認知行動療法に基づいています。レジリエンスを育むプログラムとして、イギリス、オランダ、カナダ、ニュージーランド、香港などいろいろな社会文化圏で実施されています。4-7歳児対象のファンフレンズ、小学生対象フレンズ、中高生対象のフレンズがあり、各プログラムは楽しく取り組める発達に応じた活動で構成されています。オーストラリアでは、幼稚園、学校、病院、相談所などで、先生や学校カウンセラー、心理士、相談員によって、グループまたは個人を対象に行われています。カナダのブリティッシュコロンビア州などでは、どの子どももフレンズプログラムに参加するというポピュレーションアプローチを実践しています。これは地域保健活動によって病気を予防するアプローチと同じです。

プログラムが「エビデンスベイスト」であるというのは、介入や予防支援の効果を客観的にデーターで検証していくもので、「実証にもとづく実践」は世界の臨床心理学のスタンダードになっています。世界保健機構(WHO)はエビデンスベイストの効果的な子ども支援プログラムとして「フレンズ」を認定しています(2004年WHOレポート)。

セッションテーマ

「ファンフレンズ」プログラムは、60分から90分のセッションが10回(週1回)で構成され、各セッションには子どもが夢中になれる遊びがたくさんあります。セッション時間や活動構成は対象となる子どもに合わせて柔軟に計画されることが大切です。家庭用ワークブックは家庭で子どもが家族と共にスキルを練習する支援をします。セッションテーマは以下の通りです。

10セッションの過程で目標となる子どもの力が層となって育まれていきます。

個人的支援、学級活動、教育相談などでプログラムは実施され、子どもの「心の力」を育成します。人形や絵本などの教材、歌やダンスなどの活動が参加した子どもに合わせて適宜使われるので、子どもが夢中になれる楽しい活動を提供するファシリテーターの創意工夫が奨励されます。楽しい遊びの活動体験と家庭での練習によってスキルを身に付け、その過程で目標とする力を育てる子ども支援プログラムです。