「ファンフレンズ」ファシリテーター養成講座受講者募集!!

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ファンフレンズ

パスウエイズは、子どもの心の成長を目指すプログラムを紹介しています。

クイーンズランド大学のボーラ・バレット教授が、長年の研究を経て1998年に、子どもの心の成長を目指すプログラム「フレンズ」をはじめました。その中で、幼児期のプログラムとして「ファンフレンズ」を紹介します。

ファンフレンズ セッション開催日

担当トレーナー 白山真知子 までお問い合わせ下さい!

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ファンフレンズとは?

ファンフレンズ プログラムは子どもが生活の浮き沈みに上手に対応し、将来の生活に役立つようなスキルを身につけるのを支援します。

世界的に有名な子ども心理士であるポーラ・バレット博士によって造られた4~6歳の子どもを対象とする 情緒的レジリエンス社会的スキル を教える子どものエンパワメントを支援するプログラムです。

フレンズプログラムの詳細 (funfriends_intro.pdf 151KB)

詳細ファイル (funfriends.pdf 261KB)

子どもの不安症、抑うつの予防介入プログラム - "FRIENDS" 導入の可能性の検討 - (horiguchi.pdf 3.23MB)

WHOの承認を受け10ヵ国以上で実践されている「フレンズ」プログラム

「フレンズ」は、子どもの「レジリエンス」を育み自己肯定感と社会性を伸ばす「エビデンスベイスト」のプログラムです。子どもが自分の生活を自分で担う力をつけ幸せな生活を築いていく支援をします。また、行動や情緒問題、社会性の欠如による問題の発生を減らすことを目的とします。子どもたちは年齢に合った活動を通じて認知行動療法(CBT)にもとづくスキルを学びます。また、家庭と連携し、子どもが習ったスキルを実践していく支援を家族の方にお願いします。「エビデンスベイスト」とは、介入や予防支援の効果を客観的に検証していくものであり、「実証にもとづく実践」は世界の臨床心理学のスタンダードになっています(丹野、2001)。エビデンスにもとづいて世界保健機構(WHO)は「フレンズ」を子ども支援プログラムとして推薦しています(2004年WHOレポート)。

ポーラ・バレット博士(オーストラリア、クイーンズランド大学教授)による子どもの不安症支援研究から1991年に「コーピング・コアラ」プログラムができました。プログラムは研究結果にもとづいて改良され、1998年に「フレンズフォーライフ」(7-11歳児童用と12-16歳児童、生徒用)になりました。さらに、「早期介入はより効果的である」というエビデンスから、2007年に就学前児童対象の「ファンフレンズ」ができました。「フレンズ」プログラムは、現在イギリスやカナダ、ドイツ、オランダ、メキシコなど10カ国以上で実践されています。

「FRIENDS」は各文字が習ったスキルを覚えておく手助け(例えば、Fはフィーリング、Rはリラックスなど)をするとともに、プログラムの原則(下記を参照)を表す大切な言葉です。

  • 私たちの体は友だち。不安、心配、緊張した気持ちがあるからリラックスが必要だよ、と教えてくれます。
  • 自分が自分の友だち。自分自身を大切に扱うのを習います。
  • 周りにいる友だち。自分を支えてくれる身近なサポートに必要なときには助けを求めます。
  • フレンズプログラムは友だち。困難に出会ったときに使えるスキルを学びます。

「ファンフレンズ」プログラムは、「フレンズフォーライフ児童用」と「フレンズフォーライフ生徒用」の研究から生まれた一番新しいプログラムで、4歳から6歳の児童を対象にしています。2007年8月に行なわれた発表会で、現クイーンズランド州首相アナ・ブライさんが祝辞を述べました。州政府は「フレンズ」の研究と実施に補助金を出して積極的にプログラムを推進しているからです。「フレンズ」の目的や構成は、学校、幼稚園、保育園のカリキュラムに対応するので、先生やスクールカウンセラー、学校心理士によってクラス活動で実践されています。2007年に問い合わせした時点で、オーストラリア全土の500以上の学校、病院、保健所、相談所で「フレンズ」が行われていました。

レジリエンスとは

私たちは誰でも生活のなかでストレス、不安、落ち込みを経験します。人生で困難な状況、不幸事、災難に出会います。そういう時に、人によって質や形は違いますが、私たちには困難を跳ね返す力があります。「レジリエンス」は、困難に出会ったときの回復力、逆境に適応する力であり、ストレス状況において社会的に、つまり学業でも仕事面でも、力を伸ばしていく元になるといわれます(Henderson & Milstein, 1996)。発達心理学では、「子どもたちに備わる能力で、不利な条件を体験した後自動的に回復し正常な発達過程に戻せる力(Sigelman, 1999)」とされています。
欧米では1980年代から盛んにその研究がされ重要性が検証されてきました。「レジリエンス」のある子どもは、周りの人から前向きに注目され扱われる、自分の経験を建設的にとらえる、友人や周りの大人に前向きに接する、社会的責任感がある、人の感情に気を配り共感する、ユーモアがある、自尊感情が高い、問題解決能力がある、楽観的であるなどの特徴がありますが、これらは生まれつきの固定したものではなく、変化し育てることのできる力だといわれています(Harvey & Delfabbro, 2004)。
近年、子どもたちの「レジリエンス」を育む重要さを認識してカリキュラムに取り入れる学校が増えています(Poulou, 2007など)。問題を抱える子どもだけに限定しない、学校(園)や学級という環境で行なうプログラムが、子どもの社会、情緒、行動面において長期的な良い変化をもたらしているそうです(Elias & Weissberg, 2000; Elksnin & Elksnin, 2003)。

自己肯定感

アメリカのセルフエスティーム、つまり自己肯定感の研究では、学業、行動や情緒に及ぼす重要性が早くから指摘されてきました(Harter, 1998; Marsh, 1992など)。自己肯定感が高いと自分は価値ある存在だと認識し自分を尊重できる、低いと自己否定、自己不満足、自己卑下につながるそうです(Rosenberg, 1965)。自己肯定感とは自分でする自分に対する評価で、様々な分野の評価が含まれます。小学生ぐらいでかなり安定した評価がなされるそうです。運動、読み書き、算数、外見などの個別の分野でまず行なわれ、そして総合評価がなされます。しかし、その評価は変化するものであり、高められるものだといわれます。自己肯定感が高まれば、困難な環境や失敗に対してより機能的に対応できます(Baumeister et al., 2003; DiPaula & Campbell, 2002)。
就学前の子どもの行動や情緒問題は、何の対応もしないと深刻な問題に発展するといわれます(Stormont, 2002など)。例えば、就学後、社会性に乏しい、学校での勉強についていけない、友だちができない、などの困難を経験すると、自己肯定感の低下につながっていきます(see Qi & Kaiser, 2003)。さらに何の対応もされなければ、うつ、不安、摂食問題などにつながる、友人関係がうまくいかないので孤立感や社会不安、引きこもりに発展する(see Coplan et al., 2004)など報告されています。
欧米では低い自己肯定感に介入支援する必要性が認識されています。子どもも大人も必要であれば支援プログラムに参加することが奨励されます。学校でも生徒の自己肯定感に配慮し、必要に応じて個別に対応することもしばしばです。学校心理士やカウンセラーによって個別に行なわれますが、クラス全体で行なうプログラムもあります。

社会的スキル

社会的スキルとは、社会的な場面や対人的な場面でうまく人とつきあっていくために必要な社会的、対人的なスキルです(坂野、2004)。坂野博士によると四つの構成要素があるそうです。相手に注意を向ける、相手の表情を読み取るなどの「社会的刺激の受容」。社会的場面や話の文脈を理解する、自分の考えをまとめるなどの「処理」。言葉に付随する声の大きさや高さや速さ、非言語的行動(心理的距離の取りかたや顔の表情など)などの「表現」。応答のタイミングややり方などの「バランスのとれた社会的相互作用」。
社会的スキルが乏しいと、人との付き合いが苦手になります。社会的スキル訓練では、欠けているスキルを学ぶ、不適切なスキルを改善する、持っているスキルを効果的に使うなどを、ロールプレイやモデリングを使って行い効果を上げています。

園や学校で行なわれている「フレンズ」

保育園、幼稚園や学校のクラス活動で行なわれる予防や介入支援は、子どもにとって受けやすい環境にあるといえます。保護者にとって相談しやすい(親が一番相談するのは教師であるというデータがあります)、子どもが特別視されると心配しなくてよい、費用が安くなるなどの利点があります。クイーンズランド州ではどのようになっているのか、二校(公立と私立校)を訪問しました。
二つの学校に共通していたのは、担任の先生がクラスの現状から予防介入効果のあるフレンズプログラムの必要性を感じ実施を決定したということです。一つの学校で見学したのは日本の4、5年生に当たるクラスでした。軽度の発達障害をかかえる、授業に集中できにくい、交友関係に困難をかかえる、行動に問題があるなどの子どもたちに配慮し担任の先生はクラス運営をしていました。学校心理士にフレンズを勧められ、担任はクラスでの実施を学校に要求しました。ファシリテーター資格を持つ学校心理士が主になり担任がヘルパー役として補佐し二人でプログラムを進めていました。学校はプログラムの成果を認め次の年も4,5年に当たるクラスで実施することを決めたそうです。
もう一つの学校で見学したのは、日本の5、6年生に当たるクラスでした。子どもたちは集中して授業が受けられ、勉強や学校の活動によく適応できているということでした。ではなぜフレンズが必要だと判断されたのでしょうか?この学校は進学校で知られていて保護者や生徒の期待が大きいために、高学年に進級するにつれて子どもたちが受けるプレッシャーが大きくなるそうです。自分の不安な気持ちや憂うつに対処し、人との良い関わりを維持し、必要な助けを得るスキルを学んでおけば、困難な状況でも生徒は自分の力を発揮していけると学校は考えてフレンズの実施を決定しました。担任の先生がフレンズプログラムのファシリテーター資格を取りすぐに始めたそうです。
心理士や教員がファシリテーター養成講座に参加するのは、学校や教育委員会から認められた専門的技術を発達させる研修であり自己負担はないそうです。こういった研修は州政府からも奨励されています。

早期の子ども支援

「フレンズ」の特徴は子どもが早い時期にプログラムに参加して認知行動療法を基本とするスキルを身につけることです。例えば、早い時期に「レジリエンス」を身につける利点は何でしょうか。子どもはその後の生活でストレスや困難にうまく対応できるので、行動や情緒障害、社会的な問題を起こしにくいと予想されます。これは“予防接種”のように考えられており、カナダでは、「ファンフレンズ」を幼稚園で、「フレンズフォーライフ」を小学校と中学校で行い、3回の“予防接種”で生涯にわたる免疫をつけるという取り組みが始まっているそうです。
「フレンズ」では研究成果にもとづき効果的に構成された順番でスキルが紹介され、子どもは年齢に応じた遊びや活動を通して学んでいきます。認知行動療法(CBT)は私たちの考え(とらえ方)がそれぞれの感情(気持ち)と行動に影響するという理論にもとづいています。ゆがんだ考え方や健康的でないとらえ方を修正して感情や行動をコントロールする対処法は子どもの多様な問題にも長期的な効果を示しています(Kazdin & Weisz, 1998など)。4-7歳の子どもを対象にしたCBTの研究では、子どもたちは考え、感情、行動を区別して認識できること、4、5、6歳の子どもには人形など補助教材を使う方法が効果的であることが分かりました(Quakley et al., 2004)。

「ファンフレンズ」の実際

プログラム構成は、60分から90分のセッションが10回(週1回)ですが、フォロ-アップセッション(2回)が終了後数週間して行なわれます。指導者はマニュアルブック、家族は家庭用ワークブックを使いますが、子ども用ワークブックはありません。

セッションテーマ

「ファンフレンズ」では子どもは遊びやゲームによってスキルを習います。例えば、リラックスする方法では、「ミルクシェイク呼吸方」を習い、「高い塔」や「ロボット」「くらげ」になります。人形や絵本などの教材、歌やダンスなどもリーダーの工夫によって適宜使われます。

フレンズで子どもが習うスキル

分野スキル
学習や行動問題解決スキル、コーピングスキル、不安の段階的な発散、勇敢な行動、周りにある人から学ぶモデリング、サポートチーム
認知自分に対する肯定的な話しかけ、自分に対する否定的な話しかけに対応、否定的な考えを肯定的な考えに変換、プラスとマイナスの両面をとらえ良い面に注目、自分のしたことの現実的な振り返り、自分の努力に対する前向きな評価(ほうび)
生理機能体が出すヒントの認識、リラックスする方法、セルフレギュレーション(自己管理、モニターや自己評価など)

不安とは何か?

うつ・落ち込みとは何か?

不安と落ち込みの関係

不安を経験している子どもは落ち込みも経験することがある。

なぜ子どもは落ち込んだり不安になったりするのか?

子どもの発達に関係して見られる不安

0-5ヶ月世話してもらえない、大きな音
7-12ヶ月知らない人を恐れる、突然不意に現れる漠然としたもの
1歳保護者から離れること、トイレ、けが、知らない人
2歳大きな音、動物、暗い部屋、親しい人と離れる、大きなもの、環境の変化などいろいろ
3-4歳マスク、暗闇、動物、親しい人と離れる、音
5歳「悪い」人、身体の危害、動物、暗闇、親しい人と離れる
6歳超自然的な存在、身体的危害、雷と稲光、暗闇、一人で寝る、一人でいる
7-8歳超自然的な存在、暗闇、マスメデイアによる恐い出来事、一人でいること、けが
9-12歳テストや試験、学校行事、けが、外見、雷と稲光、死、暗闇(程度は低くなる)
青年期学校、家、安全性、政治的なこと、人との関係、自然現象、将来、動物

ファンフレンズプログラムの目的

ファンフレンズプログラムは子どもが生活の浮き沈みに上手に対応し、将来の生活に役立つようなスキルを身につけるのを支援する。
ファンフレンズは防御的要因を大きくする。

ファンフレンズのステップ

フレンズが象徴するもの

フレンズという言葉で表される原則

Families Uniting Nurture

ファンフレンズで習うスキルの3つの構成分野

F amilies(家族) U niting(団結して) N urture(育む)

Fフィーリング自分の気持ちを話す、人の気持ちに気づく。
Rリラックスミルクシェイク呼吸をする、静かな時間をすごす。
Iアイキャン!できることからトライする。
Eイージーハッピーホームへのステッププラン。
Nナウさあ、自分にほうび。
Dドウ!友だちや家族と毎日スキルを練習する。
Sスマイル:)

F = フィーリング

子どもたちが体が出すヒントを手がかりにして自分の心配した気持ちや緊張に気づくのを学び落ち着いてリラックスする機会を作る。
体が出すヒントにどう対応するか、ご家庭ではどう教えていますか?

R = リラックス

いろいろなリラックスする方法を子どもたちに教える。
気持ちがよくなるリラクゼーションの練習をどうやって子どもや家族に提供しますか?

I = アイキャン!

子どもたちにセルフトーク(自分自身への話しかけ)の調節を教えます。考えは感情と行動に影響するので大切なスキルです。
子どもたちは役に立つ考えを習って、自分自身をよりよく捉え、困難な状況に効果的に対応する方法を学びます。

赤の考えと緑の考え

考えと感情の関係

緑の考え

自分の気持ちがよくなる(ハッピーになる、自信が持てる、勇気が出る、落ち着く)ように頭の中で自分に言うことが「緑の考え」で、「役に立つ考え」である

赤の考え

自分の気持ちが落ち込む(心配になる、悲しくなる、腹が立つ、ストレスを感じる)ように頭の中で自分に言うことが「赤の考え」で、「役に立たない考え」である

役に立たない考えにチャレンジ

子どもが役に立たない赤の考えを、役に立つ緑の考えに換えるのを支援するために、次のように問いかけ、役に立たない考えが本当ではない証拠を見つけます

E = イージー(簡単な)

ハッピーホームへのステッププラン

このステッププランは、むずかしい問題の解決や不安なときの問題解決に役立つ。
どんなむずかしい状況を乗り越えるのを支援できますか?
乗り越えるために小さなステップに分ける。各ステップができるようになったらほうびがもらえるようにする。

N = ナウ(さあ、自分にほうび)

むずかしいことや不安な状況に対処した自分に報いるのは大切である。
子どもの努力をすぐに認めてほうびを与え、常に肯定的に強化していく。子どもの努力に対してどんなほうびを与えますか?

保護者が前向きな対処行動を促す方法

異なる注目の与え方

子どもの前向きな行動に注目しほうびを与える(例、子どもがむずかしいことに対応しようとしている、静かに遊んでいるときにほめたりほうびを与えたりする)が、好ましくない行動(困難を避ける、問題行動など)には注目を与えない。

困難に対応しようとする行動のモデリング

子どもは親が対応するのを見て物事に対応する。子どもが怖がっている困難な状況に親が対応するのを見せて子どもを励ますことができる。

子どもに話しかける

いいことに目を向ける

本当にストレスや不安を感じると、たいてい私たちはお腹が痛い、頭が痛い、何もかもうまくいかないなど、否定的なことに注意を向けてすごします。困難な状況を分かって共感を示すのは大切ですが、毎日起こるちょっとしたハッピーな出来事について話し、うまくやっている自分をみとめることも大切です。

サポートネットワークを築く

子どもたちがサポートネットワークを築くのを支援するのは重要である。

子どもの健康に気を配る

子どもの不安な、または問題行動に対応する

D = ドウ

練習を忘れずにする!

フレンズのスキルとプランを忘れず練習していくと、自分を気持ちよく感じ受け入れられるようになる。どうすればいいか?

S = スマイル!

子どもたちは、心配したり緊張したりしたとき、落ち着いて気持ちを静めるように努めます。どうすれば自信と勇気が持てるかもう習っているのですから。

サポートの例